言葉をめぐる旅 plus CRT-D

じぶんの病気の付き合い方を考えるブログ

集中力 [入院 #17]

リハビリ専門病院に転院してから、実際にどんなリハビリを行うのかは、その時になってみないとわからない。今はただ、言葉が治るのなら、思いつくことは何でも試してみようと思う。私自身の脳梗塞の病状からいうと病前と変わらずに、新聞を読み取る事や朗読がしづらくなっている。書写はどうか。新聞のコラムをノートに写し書きすると、その速度が新聞の読み取り、朗読同様、その作業が遅い。文章を見て、記憶して、その通りノートに書く作業なのだが、記憶できる量が狭まっている。短い文でも記憶しながら書く作業も滞り、場合によっては一つの単語を見て、書いてのパターンもある。言葉を頭の中で考える事、集中力が湧いてこない。脳梗塞になる前には意識できなかった言葉の作業が、リアルに困難と感じられる。頭の回転の鈍さがいかんともし難く、疲れて思考できなくなってしまう辛さが切実である。この煩悶の疲れから逃れることはできるが、ただ、言葉が良くなるという問いには、どれほどの解決策があるのだろうと思いを馳せる。言葉が良くなる事の願いは、現時点の病状では叶わない願いであると思う。明日になれば突然言葉が良くなるのかという事は無いであろう。病気を状態を日々眺め、気づいたことがあれば、病院に確認していけばと、ただ思う。