言葉自体が自分から発せられない症状、失語症は様々なケースがあり、私の場合はどう病状を説明すればいいのか、一概に医師でなければ病状の分類はできないように思う。言葉の回復はどうか。学校のように決まったカリキュラムがあり、その成果は、科目をどのくらいの量を勉強すれば先が見えるような、成果目標を立てることができると思う。だた脳梗塞という病気のリハビリは、何をどれくらいの量をこなせばいいのか、その回復の兆しが見えないような気がして、漠然とした病気のプレッシャーを感じせざるを得ない。私の場合、言葉そのものだ。みんなが使っている言葉を表現したい望み、今は無理だが、是非とも言葉を回復したいと、リハビリすることに励みたい。言語聴覚療法室で、数回に分けたテストが終わった。今後は言葉の状態をみて、リハビリを続けるという。言語聴覚士と話をすることがリハビリの一種なのだが、言葉を使うことによってかかる頭の負荷、思考の最中にひどく疲れを生じさせる。言葉が出る時、出ない時。口からその言葉を出そうとすると、発音が悪く、何度も言わなければならない。頭の中でその言葉を思い出せない時は、それに近い言葉を連想し、想起できればと努力する。 言語聴覚士はそれを手助けする会話で、言葉を生じやすくさせるようだ。病前、どう言葉を使うという事は、会話、スピーチであったり、レポートを書くことであったり、経験上、人と隔たりもなく言葉を使えたはずであった。失語症という病気とどう戦うか、それは言語聴覚療法に委ねるしかないようだ。