言葉をめぐる旅 plus CRT-D

じぶんの病気の付き合い方を考えるブログ

課題 [入院 #29]

リハビリ病院に入院してからの一日の流れは、こんな感じだ。起床6時。朝食が始まる時間までに、毎朝、7時前に病院の周辺を散歩し、病室で7時からのラジオのニュースを聴き、話の内容をノートにメモを取る。朝食は7時半。午前中のリハビリが終わると12時から昼食。午後のリハビリ。時間割が空いた時は、言語聴覚療法、作業療法運動療法(理学療法)からでる課題を病室で行う。夕食は18時。病室でリハビリの課題や宿題を行い、就寝は21時。病室は消灯されるので、リハビリの課題が残っていれば、ベッドの脇のライトをつけて、それに取り組む。入院というと退屈な時間が過ぎていくイメージではあるが、リハビリ治療は割となすべき課題が多い。推定される入院期間は3ヶ月から6ヶ月以内、社会復帰を目指して、という入院計画で、リハビリ治療が進められている。脳梗塞のリハビリとは何か、自分の場合、失語症の治療がメインである。療法士からの与えられた課題や宿題に、真剣に取り組む。入院のその時は、受験勉強のような心境でリハビリに格闘していた。リハビリに合格という文字、目標成果はない。言葉が良くなることをあまり期待せず、ただただ、自分自身の病状を眺め見ていた。リハビリ病院は精進の場所で、門を叩いて入院した。病院のルールを守り、リハビリに素直に取り組む。リハビリ病院の入院生活は自分の言葉を取り戻すための錬磨の場である、との気持ちで、なんとなくそう思い込んで、時を過ごしていた。