言葉をめぐる旅 plus CRT-D

じぶんの病気の付き合い方を考えるブログ

風呂上がりに

風呂上がりに自分の姿を洗面台の鏡に映す、自分の顔より、まず左胸の切開した傷跡と皮膚の下にあるペースメーカーのふくらみの部位をじっと見つめる

異常が無いかどうか、チェックするためなのだが、そこの部位を見るたびに「でかいな」と思ってしまう。

一回目に植え込んだペースメーカーは、その部位も、見た目、さほど目立ちはしなく、例えばもし銭湯や温泉に行った時でも、裸になっても気にはならないだろうと思っていた。しかし、二回目に植え込んでいるペースメーカー(CRT-D)は、初回に植え込んだペースメーカーよりデバイスサイズが大きい。皮膚の下のペースメーカーが、くっきりと浮き出たように、その部分を形どっている。

銭湯や温泉の風呂場で、そこにいる人たちは、私の裸の胸部を見ると、何か異物があると認識できるだろう。あれは何なのかと、人によっては好奇の目で見られかもしれない。

タオルを首にかけて、ペースメーカを植え込んだ部位を隠して浴場に入り、体を洗った後、またタオルを首にかけて湯船に行く。お湯に浸かる時は、タオルを頭に乗せ、湯船から出るときは素早くタオルを首にかけて湯船を出る。と、一連の手順を想像したりする。私自身、いい年をしたオヤジで、風呂場で下の部分をタオルで隠すことはもうすでにない。けれども、ペースメーカー初心者の私は、もし銭湯や温泉に行ったなら、左鎖骨下をタオルで隠さねばいかんと、なぜか思ってしまうのだ。