言葉をめぐる旅 plus CRT-D

じぶんの病気の付き合い方を考えるブログ

言葉を交わせれば [入院 #20]

妻にリハビリ病院に送ってもらい、10時頃到着した。入院手続きが終わると、病室に案内された。看護師から入院時のルールや病院の施設、その他の規定や注意事項の案内を受けた。午前中は医師の診察の後、CTやその他の検診が続いた。検診中、担当になる理学療法士が診察室に来て挨拶を交わした。病室に戻る前に理学療法室でリハビリを行うようだ。 理学療法室では、足がついたマットが複数あり、そこに腰掛け、体の状態等を右半身が少し痺れいる旨を理学療法士に話をした。マットの上でマッサージを受けていると、看護師が脳梗塞にかかわるチェック項目なのか、いくつか質問をうけた。「これからいう項目を後で言ってください。」「思いつく野菜を10個あげてください。」記憶力のチェックなのかなとその時は思った。病室に戻ると昼食の時間が来たらしく、看護師にデイルームに行ってくださいと言われる。リハビリ病院では食事の時間は病室で取らず、 デイルームで他の患者と一緒に食事をするらしい。テーブルと席はもうすでに決まっていて、今日からその席に座ってくださいと言われる。同じテーブルに同席する患者に紹介された。言葉が話せない混乱。その状況にはもう慣れたと思ったが、リハビリ病院に来て、新たな人に出会い、言葉を交わせない不自由さを改めて感じた。これから毎日顔をあわせ、テーブルを囲んだ人と、食事しながら言葉を交わす事が、今の自分にはできそうにない。