言葉をめぐる旅 plus CRT-D

じぶんの病気の付き合い方を考えるブログ

課題 [入院 #29]

リハビリ病院に入院してからの一日の流れは、こんな感じだ。起床6時。朝食が始まる時間までに、毎朝、7時前に病院の周辺を散歩し、病室で7時からのラジオのニュースを聴き、話の内容をノートにメモを取る。朝食は7時半。午前中のリハビリが終わると12時から…

ラジオ [入院 #28]

会議やミーティングなどでノートにメモを取ること。仕事をする上で全く意識せずできたことも、脳梗塞を発症した後は、そのメモを取るという行為が非常に難しくなっていた。失語症という病気は、人が言う話を聞き取りにくくしてしまう症状がでるようだ。言語…

喋ること [入院 #27]

2014年、脳梗塞を発症し失語症に陥った。リハビリ病院に入院してその年、もうクリスマスに差し掛かろうとしていた。師走という月は、普段なら予定が立て込み、矢継ぎ早に仕事をこなしていかねばならない時期である。病気で入院という状況で、リハビリに打ち…

言葉そのもの [入院 #26]

失語症を発症して、かなの五十音をそらで言えなくなった。毎日病室で、五十音表を見て文字を読み上げる。同室の患者に迷惑にならないよう小さい声を出す。私の頭の中の入っている文字の記憶は何処へいったのだろう。すべて忘れているわけではないが、記憶の…

散歩道 [入院 #25]

担当医から、病院周辺の道を散歩していいと許可が出た。正し、散歩のコースは何通りかあって、そのコースの道を外れてはいけない。久しぶりに病院の外に出ると、決まった散歩道ではあるが、病院内の閉塞感から、少しながら開放された気持ちになった。病院周…

制限 [入院 #24]

入院当初は、自分の病室がある病棟の階のフロア、病室、デイルーム以外、他の場所に立ち入っては行けないルールに縛られていた。リハビリの時間も担当の療法士が病室に迎えに来て、療法室まで連れていかれ、リハビリが終わると、療法士に病室まで送ってくれ…

リハビリ治療 [入院 #23]

リハビリ病院に入院してから1ヵ月ほど経った。日々のスケジュールに沿って、失語症中心のリハビリ治療を受けている。病院で、毎日規則正しい生活をするのは、脳梗塞になる前の不規則な生活を是正されるようで、改めて生活そのものを健康とともに考えさせる。…